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肩甲骨はがしはラウンド前に必要?ゴルフの準備運動と痛みの目安
朝のラウンドで肩や背中が動かしにくいと、「先に肩甲骨をしっかりほぐしておいたほうがよい?」と気になることがあります。ただ、施術を受けることと、その日のプレーに向けて身体を少しずつ動かすことは、同じ役割ではありません。
この記事は年代を限定せず、練習やラウンド前の身体の準備に迷っている方に向けた解説です。スイング技術の個別指導や、痛みのある肩のリハビリ処方を行うものではありません。
肩甲骨はがしと準備運動は同じもの?
施術と、プレーに向けたウォーミングアップは分けて考えます。施術を受けたことだけで、全身の準備ができたとは判断しません。
「肩甲骨はがし」は、肩甲骨周囲への手技や、肩甲骨を動かすストレッチなど、施設や説明によって異なる内容を指します。ここでは身体のケアの呼び名として扱い、ゴルフ前に全員が受けるべき手順とはしていません。
ウォーミングアップは、その日に行う運動へ段階的につなげる準備です。肩や腕の感覚だけでなく、足元の安定、身体を回すときの違和感、疲労や体調も合わせて確認します。肩甲骨を強く寄せられることだけを、プレーできる基準にはしません。
| 行うこと | 主な目的 | 混同しないこと |
|---|---|---|
| 肩甲骨まわりの身体ケア | 張りや動かしにくさについて相談する | 施術後の軽さだけで、競技への復帰や痛みの原因を判断しない |
| ラウンド前の準備運動 | 軽い活動から競技の動作へ段階的に移る | 可動域の最大化や、その場での限界への挑戦を目的にしない |
| 痛みのある肩の治療・リハビリ | 診断に基づき、機能や復帰を評価する | 自己流のストレッチや整体で代替しない |
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肩甲骨が動けば飛距離は伸びる?
肩甲骨の動かしやすさだけで、飛距離やスコアの変化は決まりません。身体の感覚と実際の競技成績は別に確認する必要があります。
ゴルフには腕・体幹・下肢などの連動が関わり、クラブの扱い方や打点、練習条件にも影響されます。施術直後に「大きく回る感じ」があっても、それだけでボール初速、方向性、飛距離が改善したとは言えません。
ゴルフと肩甲骨の一般的な関係は、既存のゴルフと肩甲骨の解説で扱っています。本記事では、可動域の仕組みや筋肉別トレーニングを繰り返さず、ラウンド前の判断に焦点を当てます。

ゴルフのウォーミングアップ研究で分かること
準備運動を検討する根拠はありますが、肩甲骨はがし単独の効果を示す研究とは区別します。
ゴルフのウォーミングアップに関する系統的レビューは、動きながら行う準備や抵抗運動を含む方法で、パフォーマンス指標への好ましい結果を報告した研究をまとめています。一方、ウォーミングアップとけがの関連は研究間で一致せず、けがを確実に防げるという結論ではありません。[1]
2025年に公表された研究では、動的ウォーミングアップの前後で、ゴルフ関連の身体動作を評価するテストの成績に変化がみられました。ただし、動作テストがよくなることは、飛距離が伸びることやけがが減ることと同じ結果ではありません。評価時に準備運動の有無をそろえる必要がある点も示唆されます。[2]
これらの結果を「ラウンド直前に強く肩甲骨をほぐせばよい」「整体を受ければけがを防げる」と読み替えることはできません。
痛みがある日は、動かして確かめればよい?
痛みを押し切る素振りで、プレーできるかを試すことは避けてください。いつから、どの動きで、どのように痛むかを整理します。
日本整形外科学会は、肩腱板断裂では肩の運動痛、夜間痛、腕を上げるときの力の入りにくさなどがみられると説明しています。腕が上がる人もいるため、「クラブを振れるから病気ではない」とは判断できません。[3]
プレーより整形外科への相談を優先したい状態
- 転倒や強い衝撃の後から肩が痛い、変形や強い腫れがある
- 腕に明らかに力が入りにくい、急に動かせる範囲が狭くなった
- 夜の肩の痛みで眠れない、日常動作にも支障がある
- 腕や手のしびれ、首から腕へ広がる症状が続く
急なけがや強い症状は早めに医療機関へ相談してください。原因を「肩甲骨の硬さ」と決めず、肩関節や首の病気を確認する場合があります。[3、4]
施術中の痛みの考え方は、肩甲骨はがしの痛みと受診目安もご覧ください。
痛みがない日の、ラウンド前の準備例
軽い活動から始め、無理のない動き、競技の動作へと少しずつつなげます。次は記事としての整理例で、効果を検証した独自メニューや全員に共通する処方ではありません。
- 歩くなどの軽い活動から始める。到着してすぐに最大の力で打ち始めず、体調や足元を確認します。
- 肩・腕・体幹・脚を小さな範囲で動かす。反動をつけて限界までひねらず、痛みが出る動きを探すためにも行いません。
- 周囲の安全を確かめ、軽い素振りへ移る。振り幅や力加減は控えめに始め、その日の反応をみます。痛みやしびれが出たら中止します。
アメリカ整形外科学会の肩のコンディショニング資料も、低負荷の活動でウォーミングアップし、運動中の痛みを無視しないことを示しています。ただし、これは医師の監督下で行う一般的な肩のプログラムで、ゴルフ向けの個別処方ではありません。[5]
過去に脱臼、手術、腱板の治療などを受けている方は、主治医や担当の理学療法士から示された制限・復帰条件を優先してください。

grefulの肩甲骨はがし・ゴルフ整体で相談できること
ゴルフで困る動作や普段の負担を共有し、身体のケアを相談できます。飛距離アップ、けがの予防、当日の競技復帰を保証するものではありません。
grefulでは、肩・背中・体幹などの動かしやすさ、普段の仕事姿勢、練習の頻度、どの場面で困るかを伺い、身体のケアやセルフケアについて相談します。病名の診断や画像検査、プレーの可否に関する医学的判断を整体で代替することはできません。
予約時には、ラウンド予定だけでなく、肩の痛み、しびれ、脱臼・手術の経験、治療中の病気もお知らせください。「次のコンペまでに何とかしたい」という場合も、痛みを我慢する施術や急な強度の追加を前提にしません。
よくある質問
ラウンド当日の朝に肩甲骨はがしを受けたほうがよいですか?
すべての人に必要とは言えません。初めての施術や強い刺激を、日程だけを理由に選ばないことが大切です。施術内容、過去の反応、現在の症状を事前に相談してください。
静かに伸ばすストレッチは、全部やめるべきですか?
一律にやめるという意味ではありません。準備運動の研究は方法や持続時間、組み合わせによって結果が異なります。柔軟性のための運動や治療の指示と、直前の競技準備を分けて考えましょう。
左右の肩甲骨を同じように動かせれば安心ですか?
左右差だけで安全性やけがのリスクは判定できません。痛み、筋力、日常動作、けがの経験なども含めて確認します。無理に左右をそろえるための強いストレッチは必要ありません。
動くようになったら、すぐフルスイングしてよいですか?
その場の感覚だけで判断しないでください。小さな動作から段階的に確認し、痛みやしびれが出れば中止します。治療中なら医療機関の復帰条件を優先してください。
肩が痛いけれど、振れるなら様子をみてよいですか?
振れることだけでは、治療が不要とは判断できません。夜間痛、力の入りにくさ、外傷後の症状、続く痛みがあれば整形外科へ相談してください。
まとめ
ラウンド前は、肩甲骨はがしを必須にするより、その日の体調と動作に合わせて準備を組み立てましょう。肩甲骨だけを強く動かすのではなく、軽い活動から競技の動作へつなぐ考え方が役立ちます。
準備運動の研究を整体の効果や、飛距離・けが予防の保証に置き換えることはできません。痛み、しびれ、力の入りにくさがある場合はプレーの準備より医療機関での確認を優先し、症状のない身体の負担についてはケアを相談してください。
参考資料
- Ehlert A, Wilson PB. A Systematic Review of Golf Warm-ups: Behaviors, Injury, and Performance. J Strength Cond Res. 2019;33(12):3444–3462.抄録を確認。
- A Dynamic Warm-Up Improves Titleist Performance Institute Screen Scores in Adult Golfers. 2025.書誌・抄録を確認。身体動作のテストと競技成績は区別しました。
- 日本整形外科学会.肩腱板断裂.公開本文を確認。
- 日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.腕・手の痛み、しびれ、筋力低下の説明を参照。
- American Academy of Orthopaedic Surgeons.Rotator Cuff and Shoulder Conditioning Program.導入部分のウォーミングアップ・痛みの注意を確認。個別のリハビリ処方として転載していません。
記事内容の確認
山本 政幸
柔道整復師・鍼灸師
株式会社G-STYLE代表
グレフル鍼灸接骨院 整体院 心斎橋 院長
内容確認日:
※確認者の資格・役割は医学的な診断や医師による監修を意味しません。医学的な根拠は本文の参考資料をご確認ください。

