GREFUL KNOWLEDGE 妊活・不妊
妊活しても妊娠しない原因とは?7つの理由と検査・受診目安
FERTILITY KNOWLEDGE 妊活・不妊の基礎知識
「排卵日を意識しているのに、なかなか妊娠しない」「生理は毎月来ているのに、なぜ?」「病院へ行くのはまだ早い?」。妊活を続けていると、このような疑問や不安が生まれることがあります。
妊娠に至るまでには、排卵・受精・着床などの過程が関わります。妊娠しない原因は一つとは限らず、女性側・男性側の要因が重なることもあります。 まずは考えられる理由と、受診を考えたいタイミングを整理しましょう。

01 HOW PREGNANCY BEGINS
妊娠が成立するまでの流れ
自然妊娠では、卵巣から排卵された卵子が卵管に取り込まれ、通常は卵管で精子と出会って受精します。受精卵は分割を繰り返しながら子宮へ移動し、胚盤胞まで発育したのち子宮内膜への着床が始まります。

一般に、受精卵は受精後数日かけて子宮へ到達し、胚盤胞は受精後5〜6日ごろに形成されます。着床は受精後6〜7日ごろから始まることがありますが、発育や着床の時期には個人差があります。
妊活期間だけでは、どの過程に原因があるかは分かりません。自己判断で原因を決めず、必要な検査で確認していくことが大切です。
02 SEVEN POSSIBLE REASONS
妊娠しない7つの主な理由
「妊娠しない=排卵の問題」とは限りません。女性だけではなく、男性の状態も含めて考えることが重要です。代表的な7つの要因を見ていきましょう。
排卵が不規則、または起きていない
毎周期に排卵が起こらないと妊娠の機会が少なくなります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺機能の異常、高プロラクチン血症などが関係することがあります。
月経が数か月来ない、周期が大きく乱れる場合は、婦人科で相談しましょう。月経が規則的でも他の原因がないとは限りません。
卵管の通過性に問題がある
卵管は卵子と精子が出会う場所です。感染症後の炎症、子宮内膜症、過去の手術などが関係し、卵管が通りにくくなることがあります。
自覚症状がない場合もあり、医師の判断により子宮卵管造影検査などで確認します。
子宮内の状態が影響している
子宮内膜ポリープ、一部の子宮筋腫、子宮腔の癒着や形態の問題などが関係する場合があります。
ただし、筋腫があるから必ず不妊になるわけではありません。位置・大きさ・症状などを医師が評価します。
精子や射精機能など男性側の要因
精子の数や運動性、精索静脈瘤、精子の通り道、勃起・射精に関する問題などが妊娠に影響することがあります。
不妊に悩むカップルの半数近くでは男性側にも原因があるとされています。精液検査も、できるだけ早い段階で一緒に検討することが大切です。
年齢に伴う妊娠しやすさの変化
女性では年齢とともに妊娠しやすさが変化し、卵子の数や染色体の状態などが関係します。男性側も年齢の影響を受けることがあります。
AMHは卵巣予備能を考える指標の一つですが、数値だけで自然妊娠できるかどうかを判断することはできません。
妊娠しやすい時期とタイミングが合っていない
妊娠しやすい期間は一般に排卵日までの約6日間で、特に排卵前の1〜2日が重要とされています。
負担にならない範囲で1〜2日おきに性交を持つ方法もありますが、タイミングが合っていても妊娠に至らないときは、他の要因も考える必要があります。
検査しても原因が特定できない
一般的な検査で明確な異常が見つからない「原因不明不妊」もあります。これは努力不足や気のせいという意味ではありません。
年齢、妊活期間、実施済みの検査を踏まえて、医療機関と今後の方針を話し合いましょう。
妊娠に至らない原因の評価は、パートナー双方について進めることが推奨されています。責任を一人に求めないことが大切です。
03 WHEN TO SEEK CARE
妊娠しないとき、病院へ行く目安は?
日本では一般に、避妊せず妊娠を希望する性生活を続けても約1年間妊娠しない状態を不妊症と呼びます。ただし、診断の定義と、相談・検査を始めるタイミングは必ずしも同じではありません。
月経不順・無月経、既知の婦人科疾患、男性側の問題が疑われる場合など。強い下腹部痛や異常出血などがある場合も、妊活期間にかかわらず医療機関へ相談してください。
※目安は米国生殖医学会(ASRM)による評価開始の考え方などを参考にしています。年齢や既往歴、希望する妊娠時期に応じて、さらに早く相談しても差し支えありません。
04 MEDICAL EVALUATION
医療機関ではどんな検査をする?
受診すると、月経周期や既往歴、これまでの妊活について相談し、必要に応じて次のような検査が行われます。検査の内容や順番は医師が判断します。
問診・超音波検査
月経周期や子宮・卵巣の状態などを確認します。
血液検査
必要に応じて排卵や甲状腺などに関わるホルモンを調べます。
卵管の検査
子宮卵管造影検査などで卵管の通過性を評価します。
精液検査
精子濃度、運動性、形態などを確認します。
女性側の検査だけでなく、男性側の確認も含めて進めることが重要です。
05 EVERYDAY WELLBEING
妊活中に自分で見直せること
健康的な生活習慣は大切ですが、生活を整えるだけで妊娠できると保証されるわけではありません。 無理なく続けられることから考えましょう。
- 喫煙している場合は禁煙について医療機関へ相談する
- 飲酒や極端な食事制限を避け、偏りの少ない食生活を意識する
- 体調に合った運動や休息を生活に取り入れる
- 服薬やサプリメントについて医師・薬剤師に相談する
- 排卵時期の把握が負担になりすぎないようにする
「冷えているから妊娠できない」「骨盤の歪みが原因で着床しない」といった説明だけで、不妊の原因を判断することはできません。生活改善のために受診を遅らせることも避けましょう。
06 CARE & MEDICAL ROLES
妊活中の整体の役割と、その限界
整体は、不妊症の原因を診断したり、排卵障害や卵管の閉塞を治療したりする医療行為ではありません。また、整体によって妊娠率・着床率が上がると断言できる十分な根拠はありません。
MEDICAL CARE
医療機関に相談すること
- 不妊原因の検査・診断
- 排卵・卵管・子宮・精子の評価
- 治療計画や薬の判断
GREFUL SUPPORT
グレフルで相談できること
- 腰痛・肩こりなど身体の不調
- 姿勢や関節の動きの確認
- 日常生活での身体の負担やセルフケア
グレフルでは、医療機関での検査・治療を尊重しながら、身体の状態に合わせたケアをご提案します。採卵・胚移植の前後や施術制限の指示がある場合は、担当医に確認してください。
07 FAQ
妊活しても妊娠しないときのよくある質問
Q. 排卵していて生理も規則的なのに、なぜ妊娠しないのですか?
排卵以外にも、卵管・子宮・精子の状態や年齢などの要因が関係する場合があります。妊活期間に応じてパートナーとともに検査を検討しましょう。
Q. 検査で異常なしと言われたら、もうできることはありませんか?
異常が見つからないことと、妊娠の可能性がないことは同じではありません。年齢・妊活期間・検査内容に合わせて、医師と今後の方針を相談できます。
Q. 妊活を始めて3か月ですが、受診してもよいですか?
もちろん相談できます。35歳以上、月経不順、婦人科疾患の既往、男性側の問題が疑われる場合などは、長期間待つ必要はありません。
Q. 骨盤矯正や整体で妊娠しやすくなりますか?
妊娠率が上がると断言できる確かな根拠はありません。整体の役割は身体の不調や日常の負担に対するケアであり、不妊の診断・治療の代わりにはなりません。
SUMMARY
まとめ|原因を決めつけず、2人で確認することから
妊娠に至らない背景には、排卵・卵管・子宮・精子の状態・年齢など、さまざまな要因があります。誰か一人の責任と考えず、必要な検査と専門家への相談によって状況を整理しましょう。
医学的な判断は産婦人科・生殖医療を扱う医療機関へ。腰痛や肩こりなど、日常の身体の負担については、医療と役割を分けてご相談いただけます。
参考資料・情報源
- こども家庭庁|不妊症や原因・治療について
- ASRM|Fertility evaluation of infertile women(2021)
- ASRM|Optimizing natural fertility(2021)
- Cleveland Clinic|Conception: Fertilization, Timeline & How To Get Pregnant
- Cleveland Clinic|Blastocyst: Duration, Stage & Implantation
※一般的な情報提供を目的としたページです。個別の診断・治療は医師にご相談ください。医学的な記述については、公開前に適切な専門家の確認を推奨します。
記事内容の確認
山本 政幸
柔道整復師・鍼灸師
株式会社G-STYLE代表
グレフル鍼灸接骨院 整体院 心斎橋 院長
内容確認日:
※確認者の資格・役割は医学的な診断や医師による監修を意味しません。医学的な根拠は本文の参考資料をご確認ください。


