腸脛靭帯炎は、「休めば治る」「揉めば良くなる」と考えられがちですが、身体の使い方や骨格バランスが崩れたままでは、再発を繰り返してしまいます。この症例は、局所の炎症だけを見るのではなく、全身の構造と動作を見直すことが、スポーツ障害改善の近道であることを示しています。大会を目指すランナーにとって、正しいケアと身体調整は、パフォーマンス向上と長期的な競技継続のための重要な投資といえるでしょう。
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本日は、『ランニングで悪化した腸脛靭帯炎|大阪市浪速区・40代男性ランナーのケース』の実例をご紹介します。
「走り始めは問題ないのに、途中から外ももが痛くなる」「病院では異常なしと言われたけど、なかなか良くならない」腸脛靭帯炎は、ランナーに多い代表的なスポーツ障害のひとつです。しかし、湿布やマッサージだけでは改善せず、長期間悩まされてしまうケースも少なくありません。今回ご紹介するのは、マラソン大会を控えながらも、腸脛靭帯炎がなかなか改善せずに悩んでいた40代男性のケースです。
大阪市浪速区在住の40代男性。Googleで「腸脛靭帯炎」と検索し、当院のホームページをご覧になって来院されました。お仕事は自営業。週5日のランニングと週1回のパーソナルジムでのトレーニングを継続しており、日頃から高い運動習慣を維持されていました。2025年12月のフルマラソン中、下り坂をスピードを出して走っていた際に、右太もも外側に痛みが出現。整形外科を受診し、レントゲン検査では異常は見られず、「腸脛靭帯炎」と診断されました。その後もランニングは継続していましたが、約4kmほど走ると痛みが出る状態が続き、思うように練習ができなくなっていました。日常生活には支障がないものの、「このままでは大会に間に合わない」という不安から相談に来られました。診断後には別の整骨院にも通院されていましたが、局所的なマッサージとハイボルテージ施術のみで、根本的な改善には至っていませんでした。
評価を行うと、右股関節の外旋傾向と右下腿部の外旋が強く、右脚に荷重が集中しやすい状態でした。さらに、右短下肢傾向と右肩が下がるような骨格バランスの乱れも確認されました。このような身体の状態では、走行時に体重が右脚の外側へ偏りやすくなります。その結果、腸脛靭帯に繰り返し摩擦と牽引ストレスが加わり、炎症が起こりやすい構造になっていました。また、デスクワーク中心の生活により姿勢が崩れやすく、体幹の安定性が低下していたことも、下肢への負担を増やす要因となっていました。つまり、今回の腸脛靭帯炎は、単なる「走り過ぎ」ではなく、骨格バランスと動作の偏りが背景にある状態だったと考えられます。
このケースでは、「痛みを抑えること」と「再発しない身体を作ること」を同時に進める方針としました。まず、腸脛靭帯周囲と股関節・臀部の過緊張を調整し、外側に集中していた負担を分散できる状態を作りました。あわせて、骨盤と体幹のバランスを整え、走行時の安定性を高める施術を行っています。さらに、股関節と下肢の連動性を改善し、着地時に外側へ流れにくい身体の使い方へ再教育しました。日常の座り姿勢やランニング時の注意点、セルフケアについても指導し、大会までを見据えた調整プランを組み立てています。
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施術後は、右太もも外側の張り感が軽減し、股関節周囲の動きもスムーズになりました。歩行時や軽いランニング時の違和感も減少し、身体の左右バランスが整ってきていることを実感されています。「脚がまっすぐ出る感じがします」「走ったあとの疲れ方が違います」という声もあり、回復への手応えを感じていただけました。
\ 痛みでのお悩み /
早期回復へ。