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体育座りは体に悪い?なぜ学校で廃止されないの?大阪の接骨院が解説

「体育座りは体に悪いって本当?」

「体に悪いなら何で学校で体育座りが廃止されないの?」

近年、体育座りが体によくない影響を与えるという情報を耳にする機会が増えてきました。

それもそのはず、我々専門家は「体育座り」を推奨している人は少なく、体育座りはできるだけ避けたほうがよい座り方としてアドバイスしています。この影響からなのか、多くの方が「体育座りは体に悪い」という認識を持つようになったと考えられます。

でも、ここでふたの疑問が湧いてきませんか?

 

①本当に体育座りは体に悪いのか?

②悪いのなら何で体育座りが学校で禁止にならないのか?

 

本ページでは、このふたつの疑問について大阪の「グレフル鍼灸整骨院 整体院 心斎橋」が分かりやすく解説させていただきます。

よろしければ最後までご覧ください。

 

体育座りは体に悪いのか?

まず、ひとつめの疑問にお答えしていきます。

体育座りは体に悪いのか?

この答えは「YES」です。柔道整復師として、体育座りは体に悪い座り方という結論にいたります。

この結論には様々な専門的見解が含まれていますが、難しい話になってしまいますので、もっとも分かりやすく大きな理由をお話させていただきます。

 

体育座りが体に悪い理由

以下では体育座りが体に悪い理由をご紹介させていただきます。

 

腰椎の自然なカーブ(前弯)をつぶしてしまうから

人間の腰椎は本来、前方に向けてゆるやかにカーブしている状態(前弯)が正常です。

このカーブは重力に対する衝撃を吸収し、上半身の重みを効率的に支える大切な構造(体の作り)になります。

しかし体育座りでは、膝を抱え込むことで骨盤が後ろに傾き、腰椎の自然なカーブが逆方向に圧迫されてしまいます。

本来前に凸になっているカーブが平坦になったり、場合によっては後ろに凸のカーブになったりする力が働くのです。この不自然な姿勢が続くことで、猫背の原因となったり、腰痛のリスクを高めたりする可能性があります。

特に成長期の子どもたちにとって、正しい脊椎のカーブが崩されることは、将来的な姿勢や健康に影響を与えるリスクすら考えられるでしょう。

 

お腹・内臓が圧迫されるから

体育座りの姿勢では、お腹と太ももが密着し、腹部全体が圧迫される状態になります。

この圧迫により、横隔膜の動きが制限され、呼吸が浅くなりやすくなります。深い呼吸ができないことで、酸素の取り込み量が減少し、集中力の低下や疲労感につながる可能性があるのです。

また、胃や腸などの消化器官も圧迫されるため、消化機能に負担がかかることも考えられます。特に食後すぐに体育座りをすることで、消化不良や腹部の不快感を感じる子どもも少なくありません。内臓が適切に機能するためには、ある程度のスペースと自由な動きが必要ですが、体育座りではこれらが制限されてしまうため、体の基本的な機能に影響を与える可能性があるのです。

 

論文でも報告されている「負担の大きさ」

体育座りの身体への影響については、学術的な研究も行われています。

この実験では、被験者に体育座りを一定時間続けてもらい、その間の身体の変化や不快感を測定しました。結果として、長時間の体育座りでは「お尻や腰の痛みが出現した」「不快感のため途中で中断する被験者が多かった」などの具体的なデータが得られています。(※1)

(※1)体育座りと椅座位の腰痛リスク|いえだ整形外科リハビリクリニック

 

それでも学校で体育座りが禁止にならないのはなぜ?

体育座りが体に悪いという専門家の考えに反して、学校で体育座りが禁止にならないのはなぜでしょうか?

これはあくまでも私個人の見解ですが、以下のような要因が関係しているのでは?と考えます。

 

実際には廃止している学校もある

まず大前提として、体育座りを見直している学校もあります。例えば、熊谷市立富士見中学校は、体育座りの代わりに椅子を導入する取り組みを開始しています。(※2)

他にも、体育座りの時間を短縮したり、途中で立ち上がって体を動かす時間を設けたりする学校もあります。これらの取り組みを実施した学校では、生徒の体調不良の訴えが減ったり、授業への集中度が高まったりするなどの好影響があったとの声も耳にします。

教育現場でも、従来の慣習を見直し、子どもたちの健康を第一に考える意識の変化が少しずつ見られているのが現状です。

(※)埼玉新聞より

 

医学的根拠が「不十分」

体育座りの健康への悪影響についての研究は、まだ数が限られているのが実情です。加えて大規模な研究結果もないため、学校が禁止へと舵を切れないのも理解はできます。

さらに、わたしは教育現場の人間ではないため内部のことまではわかりませんが、文部科学省の学習指導要領などに体育座りの見直しなどが明確に記載されていないと予想できますので、現場レベルで積極的に廃止や変更に動きにくい状況があるのではないでしょうか。

 

慣習と指導のしやすさが優先されている

体育座りが半世紀以上にわたって学校現場で使われてきたという事実は、それ自体が変更への心理的な抵抗を生んでいることも予想されます。

「今まで問題なくやってきた」「自分たちも同じように座っていた」という思いから、わざわざ変更する必要性を感じない関係者も多いのが現状ではないでしょうか。

また、教員側にとって体育座りは「整列しやすい」「省スペースで多くの生徒を座らせられる」「生徒の様子を把握しやすい」といった実用的なメリットがありそうです。

代替案を検討するにしても、同じような管理のしやすさと効率性を保てる座り方や環境整備が必要になり、そのためのコストや労力を考えると、現状維持を選択してしまうケースが多いんだと思います。

立たせてしまえば一番楽なのでしょうが、貧血やめまいで倒れる生徒が続出するなど現実的では部分もあり、難しい状況であることは容易に想像できます。

 

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