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三角座りのメリット&デメリットを大阪の接骨院が解説

全校集会などで三角座りをしている学校は多いでしょう。馴染み深い三角座りですが、実は身体への影響については多くの議論があります。

もし、このページをご覧の方で、三角座りが体にあたえる影響についてくわしく知りたい方がいらっしゃましたらぜひ、最後までご覧ください。

本ページでは、大阪の「グレフル鍼灸接骨院 整体院 心斎橋」が、これまでの臨床経験をもとに三角座りのメリット&デメリットをくわしくお伝えさせていただきます。

 

三角座りとは?

三角座りとは、床に座った状態で両膝を立て、膝を胸に近づけて両手で脚を抱え込む座り方のことです。

この座り方は「体育座り」や「体操座り」とも呼ばれており、多くの方が学校教育の中で経験している馴染み深い姿勢を指します。

名前の由来は、横から見た時の身体の形が三角形に見えることから来ています。膝を立てて胸に近づけることで、全体的にコンパクトな三角形のシルエットを作り出すのが特徴的です。日本の教育現場では1960年代から広く採用されるようになり、現在でも体育の授業や学校集会などで一般的に使用されている座り方のひとつです。

三角座りの基本的な姿勢は、お尻を床につけて座り、両膝を胸の前で立てて、両腕で膝から下の部分を抱え込むような形になります。足裏は床にしっかりとつけた状態を保ちながら、背中は自然と丸くなる傾向があります。一見すると安定感があり、狭いスペースでも多くの人が座ることができる実用的な座り方として認識されているでしょう。

 

三角座りのメリット

三角座りにはいくつかのメリットが存在します。以下でくわしく解説します。

 

省スペースで座れる

三角座りの最大のメリットは、狭いスペースで座ることができる点にあります。

体育館や教室など限られた空間で多くの生徒が座る必要がある学校現場では、この特性が重宝されてきました。通常のあぐらや正座と比較すると、前後左右の占有面積が大幅に小さくなるためです。

具体的には、あぐらをかいた場合と比べて約30%程度スペースを節約できるとされています。

膝を胸に引き寄せることで身体をコンパクトにまとめることができ、隣の人との距離を適切に保ちながらも効率的に空間を使用することが可能になります。これにより、体育館での全校集会や教室での授業など、大勢の人が一度に座る必要がある場面で効果を発揮するのです。また、この座り方では足を前に伸ばす必要がないため、段差のある場所や階段に座る際にも適用しやすいという利点があります。屋外での活動や野外学習などでも、地面の状況に関係なく比較的安定して座ることができるでしょう。

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誰でもできる座り方

三角座りのもうひとつのメリットは、年齢や体型、身体的な制約に関係なく、ほとんどの人が実行できる座り方だという点です。

正座のように足がしびれやすい座り方や、あぐらのように股関節の柔軟性を必要とする座り方と比較すると、身体への要求が比較的少ないといえます。

特に高齢者や関節の可動域に制限がある方でも、無理なく実行できることが多いのが特徴です。膝を曲げて座るという自然な動作の延長線上にあるため、特別な柔軟性や筋力を必要としません。そのため、学校教育の現場では個人差に関係なく全員が同じ座り方を採用できるという実用的なメリットがあります。

さらに、この座り方は服装による制約も比較的少ないという利点があります。スカートを着用している場合でも、膝を胸に引き寄せることで自然に裾を抑えることができ、体育着以外の服装でも実行しやすいのです。このような実用性の高さが、長年にわたって教育現場で採用され続けている理由のひとつといえるでしょう。

 

三角座りのデメリット

三角座りにはメリットが存在しますが、身体に与える悪影響の方がはるかに深刻な問題となっています。

特に長時間この姿勢を続けることで生じる身体への負担は、決して軽視できないものです。

 

腰椎に負担が掛かる

三角座りの最も深刻なデメリットは、腰椎(腰の骨)に過度な負担をかけてしまうことです。

この座り方では必然的に背中が丸くなり、腰椎の自然なカーブ(前弯)が失われてしまいます。本来、腰椎は軽く前方にカーブを描くことで体重を効率的に支えているのですが、三角座りではこの生理的な構造が崩れてしまうのです。

腰椎が後方に曲がった状態(後弯)が続くと、椎間板に過度な圧力がかかります。椎間板の前方部分に過度な圧迫が生じ、後方部分は引き伸ばされる状態になってしまいます。この状態が長時間続くことで、椎間板ヘルニアや腰痛の原因となる可能性が高まるのです。実際に、長時間三角座りを続けた後に腰痛を訴える方は非常に多く見られます。

さらに、腰椎周辺の筋肉にも悪影響を与えます。背中を丸めた姿勢では、腰部の伸筋群が常に引き伸ばされた状態になり、筋疲労を起こしやすくなります。一方で、腹筋群は収縮した状態が続くため、筋肉のバランスが崩れて姿勢の悪化を招く要因となってしまうでしょう。

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内臓に負担が掛かる

三角座りのもうひとつのデメリットは、内臓に負担が掛かる点です。

膝を胸に強く引き寄せる姿勢は、腹部を圧迫し、内臓の正常な機能を劣らせてしまうリスクがあります。

まず、考えられる負担は消化器系です。

胃や腸が圧迫されることで、消化活動が妨げられてしまうリスクがあります。食後にこの座り方を長時間続けると、胃もたれや消化不良を引き起こしやすくなることがあるかもしれません。また、腸の蠕動運動も制限されるため、便秘の原因となることもあります。成長期の子どもたちにとって、適切な栄養吸収が阻害されることは健康上において問題といえます。

また、呼吸器系にも悪影響を与えます。胸郭が圧迫された状態では、肺の十分な拡張が困難になり、浅い呼吸しかできなくなってしまいます。これにより酸素の取り込み量が減少し、集中力の低下や疲労感の増大につながる可能性があります。特に学習環境においては、脳への酸素供給不足は学習効率の低下を招く重要な問題となるでしょう。

 

三角座りはデメリットのほうが大きい

 

これまで述べてきたメリットとデメリットを総合的に評価すると、三角座りは明らかにデメリットの方が大きい座り方であることが分かります。

確かに省スペースで座れるという実用性はありますが、それと引き換えに失う健康上のリスクが大きことも事実です。

接骨院での臨床経験からも、三角座りが原因と考えられる症状を訴える患者さんは決して少なくありません。特に学生時代から長期間この座り方を続けてきた方に、慢性的な腰痛や姿勢の問題が見られることが多いのです。健康な身体を維持するためには、三角座りはできるかぎり避けるべき座り方といえます。

 

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